ロープは3歳半まで、一言も発語がなかった。
「経過観察が必要ですね。お母さん心配でしょうが、たくさん話しかけてあげるようにして下さいね。」
市の2歳児検診で言われるも、全く心配していなかった。
1年後の3歳児検診で「発達の遅れあり」と告げられる。
この1年で、やはり一言も喋らなかったから。
「検査が必要ですね。発達外来の受診を。その前に一度、療育・発達支援学校の先生との面談を。」
そう言われても、やはりピンとこなかった。全く心配していないことに変わりがなかったから。
🔳 心配しなかった理由
・大人の言っていることを理解していた
・いつも穏やかで安定していた
・ひらがな、カタカナ、簡単な漢字、100までの数字を理解していた
・ひらがなで自分の名前が書けた
・おとんの発語も4歳近かったと聞いていた
このようなことから、マイペースな子なんだな~と考えていました。
そんなある日、洗濯物を取り込むために おかんベランダへ。ロープに締め出される。
当時、二重窓の賃貸に住んでいたため鍵も2重にロックされる。
にやりと立つロープに、窓越しに「鍵開けて!」と言うと素直に1つめの鍵をあけてくれた。
しかーし!建付けが悪いのか、ロープの想像を超えた重さで窓がスライドしない。2つめの鍵が開けられない状況にロープ慌てる。びっくりして泣く。
この頃、興味を持ってよく鍵の観察をしていたため、いつかこんなこともあろうかと隣の部屋の窓の鍵も開けてベランダに出るように気を付けていた。
そこから入ると同時に「ごめんなさい!!」
めっちゃ活舌のいい「ごめんなさい!!」
おかん「えええええええええ!!?」
これが3歳半のロープの初めての言葉でした。
その後、何事もなかったかのように また何も喋らないロープ。
あれは おかんの空耳?夢?と思わせる徹底ぶり。
でも、ちゃんと喋れるのを確認できたことを担当の保健師へ報告し、先に受けた発達検査と知能テストの結果もあり そのまま保育園に通えることになりました。